昭和時代
昭和14年に米の統制が始まって精米が制限されるようになると酒造場の
統合が始まり、生産量が通常の半分に制限されるようになりました。
昭和18年には級別制度が始まり、日本酒も特級、1級、2級と分けられる
ようになりますが、平成元年に級別制度が見なおされます。
そして級別制度は平成4年に全廃となり、現在のような特定名称酒等の
スタイルに変更されました。
こうして日本酒は等級の区分がなくなって銘柄が前面に出るようになり、
地酒の名前も頻繁に耳に入るようになったのですが、最近の若い人の間では
日本酒離れが起きているようで少し寂しいです。
大人の嗜み
無理に飲むのは良くありませんが、日本酒や地元の地酒を呑めない人が
増えるのはちょっと残念です。
春の花見や味覚の秋に、冷やして呑んだり燗してもよしの日本酒こそ、
世界に冠たる醸造酒です。
日本酒は季節や料理に合わせて様々な温度でおいしく呑めるお酒です。
また熱燗なら徳利や盃など呑む器をいろいろ選ぶのも楽しみのひとつです。
冷酒ならガラスの酒器が涼しげで似合いますが、木杯で呑んでみるのも
楽しいものです。
若い世代の人達にも、こういった大人の嗜みも覚えていって欲しいものです。